【簡単解説】海外通販・個人輸入時の関税や消費税などの税金関係まとめ

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海外通販サイトを利用する上で頭を悩ませる問題の一つが「関税」や「消費税」などの税金の存在です。

関税は商品や素材によって税率が変わってくるなど、非常にやっかいな性質を持っています。「関税がよくわからないから海外通販は利用しない」という人も多いと思います。

しかし、海外通販サイトを利用すれば日本では手に入れることが難しい商品がゲットできたり、日本より格安で商品を購入したりすることもできます。

はっきり言って関税を理由に海外通販を諦めるというのはメチャクチャ勿体ないです!それに関税はそれほど難しいものではありません!

今回の記事では、特にファッション系アイテムに絞って海外通販における関税やその他の税金についてなるべくわかりやすく解説をしていきます。

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便利な「関税&消費税簡易計算ツール」も用意してあるので「この商品価格でこの関税率だと全体でどれくらいになるのか知りたい!」という人はブクマしてぜひ使ってみて下さい。

⇒関税&消費税簡易計算ツールをつかってみる

そもそも関税とは?

関税ってそもそも何?

そもそも関税とは何なのか?」ということから簡単に解説していきます。関税の金額的な情報が知りたい人はこの項目は読み飛ばしてもらって問題ありません。

外国からの輸入貨物または外国への輸出貨物に課される租税,すなわち輸入税と輸出税の総称。日本には後者はなく,輸入税と関税は同義。消費税の一種。古くは封建諸侯等の課する内国関税もあった。国内産業の保護を目的とする保護関税と財政収入を目的とする財政関税に大別されるが,今日では前者が主。ほかに対外的駆引きのための差別関税,特恵関税,報復関税等もある。関税率は関税定率法やGATT等の国際協定で定められる。1997年4月の消費税変更により,CIF価額に関税を加算した金額に消費税がかけられることとなった。

出展:百科事典マイペディア

上に書いたのが関税がどういうものなのかということについての概要です。百科事典から引っ張ってきた堅い内容なので分かりづらいと感じる人も多いと思いますし、もっとわかり安いように解説をしておきます。

関税を一言で言うなら「海外から輸入したものにかかる税金」です。なぜこんな税金があるのかというと、それは「海外の安い製品から国内製品を守るため」です。

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安い製品をそのままの価格で販売できてしまうと、自国の会社の商品が売れなくなってしまいます。
海外商品の価格を税金で上昇させることで、自国の商品を守るというのが関税の役割です。

もし、海外の安い製品がそのままの値段で日本に輸入できてしまったら、日本の比較的高い労働力で作られた製品は価格競争で負けてしまいます。

すると国内の企業は収益が減ってしまい、製品を製造する能力が減り、さらに収益が減っていくという負のスパイラルに陥ってしまうんですね。

関税があれば海外の商品が国内に輸入される際にコスト増すので、店頭に並ぶときには増したコストの影響で商品価格が高くなります。海外製品の価格を高い状態にすることで、こういった負のスパイラルから国内の企業を守るために関税があります。

ちなみにですが、世界的に見て日本の関税は先進国の中では低い水準にあります。

関税は誰が支払うのか?

関税を支払うのは商品購入者

関税は誰が払うのか?」ということについてですが、結論から言えば関税の支払義務があるのは「商品購入者」です。たとえば海外ファッション通販サイトで商品を購入した場合、関税は購入者が支払う必要があります。

基本的にこの記事を読んでいる人はファッション通販サイトを個人輸入で利用するケースがほとんどだと思います。なので、関税は購入者であるあなた自身が支払う必要があります。

購入者が支払う必要のある関税ですが、実は個人輸入の場合は関税が見逃されることも結構あります。

基本的には関税は請求されるのですが運がいいと請求されないこともあるので、請求されなかったらラッキーくらいの気分で買い物をすると良いと思います。

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関税を負担するのは商品購入者です。
個人輸入でも関税の支払義務は存在するのですが、額が小さい場合には見逃されるケースもあります。

関税の支払い方法はどうすればいい?

関税の支払方法

関税の払い方についてですが、基本的に個人輸入の場合には、配送業者が日本に関税の代金を先に支払っておいてその代金を購入者に請求する形式になっています。

なので購入者は特別にどこかに出向いて関税の支払いをする必要はなく、配送時に配送業者から請求された関税の金額を払うことになります。このように、関税の支払いの面倒な部分は配送業者がほとんど済ませてくれます。

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関税は配送業者が一旦立て替えてくれて、その額を受け取り時に支払うことになります。なのでどこかに行って支払うという必要はありません。
また、最近は商品代金にすでに関税が含まれていて、決済代金の時点ですべての支払が確定する海外通販サイトも増えてきています。

配送業者によってはクレジットカードでも関税の支払いを受け付けてくれるところもありますが、現金対応しかしてくれないところもあります。

現金対応のみの配送業者の場合、配送時に現金の支払いが必要になるので、関税の支払いが必要な海外通販サイトで商品の購入をした場合は、商品の届く日付付近は多めに現金を所持しておくことをオススメします

日本が商品に課している税金なので、日本への輸入品であれば日本円で関税を支払うことになります。

関税はどれくらいかかるものなの?

関税はどれくらいかかる?

関税はどれくらいかかるか?」ということについてですが、関税は輸入するものによって大きく変動するため一概に〇〇%とは言えません

例えば「シャツ」なら関税は7.4~10.9%ですが、毛皮のコートだと関税は20%になります。このように物品によって関税は大きく変動します。

税関のホームページには衣料品から食料品まで細かく分類された物品の税率が記載されていますが、ここではファッション関係のものだけを抜粋して税率を紹介しておきます。

商品分類 税率
毛皮のコート(43類) 20%
繊維製のコート、ジャケット、ズボン、スカート(61、62類) 8.4~12.8%
シャツ、肌着(61、62類) 7.4~10.9%
水着(61、62類) 8.4~10.9%
ネクタイ(織物)(62類) 8.4~13.4%
マフラー類(61、62類) 4.4~9.1%
革製ハンドバッグ(42類) 8~16%
金製、銀製、プラチナ製、貴石製品アクセサリー(71類) 5.2~5.4%
腕時計、その他の時計(91類) 無税
香水、オーデコロン、口紅、マニキュア用品、化粧水(33類) 無税

⇒税関公式ホームページ

表を見てみると革製品は比較的関税が大きいのが分かりますね。

関税を支払う必要がある海外通販サイトで買い物をする際は、この表を確認するなどしてあらかじめどの程度の関税が請求されるのかシミュレーションしておくことをオススメします

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関税は製品の種類や素材によって異なり、判断が難しいものもあるので、想定していた税率を超えることもあります。
表を確認することである程度の判断はできるので、事前に確認しておきましょう。

消費税の支払いについても知っておこう!

消費税の支払も重要

関税ほどではありませんが、海外通販では消費税にも注意しておく必要があります。消費税は日本に払う必要があり、現在の日本の消費税率が商品代金+関税の料金にかかります。

消費税の代金は関税と同様にあらかじめ配送業者が国に支払ってくれているので、購入者は請求された金額を支払えばよいです。

つまり、毛皮のコートを購入した場合は関税と消費税で合わせて29,800円を配送業者に支払う必要があるということですね。

購入金額が16666円以下であれば免税される

関税・消費税の支払いシステムについてですが、個人輸入の場合には商品の購入代金が16,666円以下であれば関税と消費税が免除されます

もう少し詳しく解説をすると、個人輸入の関税の仕組みとしてはまず「商品の価格に×0.6した金額に対して課税する(課税価格)」「課税価格が1万円以下であれば免税になる」というシステムがあります。

なぜ購入金額が16666円以下は免税されるのか
・課税価格は商品価格に0.6を掛けたもの
・課税価格が1万円以下であれば免税
⇒10000÷0.6=16666
ということで課税価格が1万円以下であるということは商品価格が16666円以下であるということになる

つまり海外通販サイトで16,666円以下の買い物をすれば関税も消費税も取られないということですね。安いものを買う場合には結構ありがたいシステムです。

一方で、海外通販サイトではある程度の金額を購入すると送料無料になるキャンペーンを実施しているところも多く、その送料無料の商品のボーダーラインは16,666円より高いことが多いです。

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商品の購入代金が16,666円以下であれば、関税も消費税もゼロになります。すべての輸入品の関税を判定していると、膨大な時間がかかってしまうので足切りが存在するという感じですね。
「3万円以上の購入で送料無料」のような通販サイトもあるので、関税を払うか、送料を払うか、お得なラインを見極めて通販サイトを使えるようになると良いです。

ということで、送料無料と税金の免除を天秤にかけてどれだけの商品を購入するかを考えると良いでしょう

ちなみに、関税や消費税はこの「課税価格」によって決定します。商品代金に直接税金がかかるわけではないので、例えば20,000円の商品を購入して関税が10%の場合は関税は2,000円とはならず、1,200円になります。計算方法は↓

20,000円の商品を購入して関税が10%の場合
20000×0.6=12000
12,000円が課税価格になる
12000×0.1(関税10%)=1200
よって関税は1,200円になる

関税&消費税簡易計算ツール

関税&消費税簡易計算ツール

税金の計算方法は上で紹介した通りですが「いちいち計算がめんどくさい!」という人も多いと思うので、関税&消費税簡易計算ツールを作成しました(笑)

あくまでも簡易的計算ツールなので、参考程度に考えてもらえれば良いと思います。商品の金額と関税率を入力すると「課税対象額」「関税額」「消費税額」「必要税金」「全金額」を算出することができます。

このツールを利用すれば、海外通販サイトを利用する上で最終的に必要になる金額をある程度知ることができるようになっています(商品代金16,666円以下の場合にも計算結果は表示されるようになっています)

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非常に簡単に使えるようになっているので、関税や消費税の支払が必要な海外通販サイトで個人輸入をするような場合には、ブックマークをしておいてこのツールを利用いただければと思います。

まとめ

この記事ではファッション通販サイトにおける関税や消費税などの税金についてまとめて紹介をしました。基本的にこの記事に書いたことを抑えておけば税金関係で大きく認識を誤ることは無いでしょう!

関税を漠然とめんどくさそうと感じている人は多いと思いますが、基本なことを抑えるのはそれほど難しいものではありません。

また、個人輸入の場合には関税や消費税の支払いもメチャクチャ簡単です。

関税を理由に海外通販サイトを敬遠するのはとても勿体ないです。日本では手に入らないようなレアアイテムや日本で購入するも何割も安い商品が海外通販サイトにはゴロゴロ転がっています。

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関税があるから海外通販を避ける人は多いけど、実際は関税の支払はとても簡単。
今回の記事が読者の方の海外通販サイトへのハードルを下げる役に立てばとてもうれしく思います!

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