最近ではネットショッピングの普及により、海外通販を利用して商品を購入する機会が増えてきました。
しかし、海外通販で商品を注文するには当然、住所を書く必要があります。普段は日本の住所の書き方ばかり目にする人にとっては、やや不安な要素です。
海外でも日本と同じように、住所の書き方が決まっており、ルールを知っておくだけで簡単に住所が書けます。
この記事では、海外における住所の書き方に関する基本的なルールと、それを踏まえたうえで海外通販でも使いやすい住所変換ツールを合わせてご紹介します。
海外通販での住所の書き方を項目別に解説
海外向けに住所を書く場合でも、必要な情報は基本的には日本とほとんど変わりません。
しかし、一部においては異なるポイントがあり、国内ではあまり目にしない記載形式であるため注意が必要です。
通販サイトによっては、記入する順番に多少の違いがありますが、ポイントだけ押さえておけばどのサイトでも対応が可能です。
海外通販で必要となる住所情報と書き方について、具体例と合わせて確認していきましょう。
1.姓名
「First Name」「Last Name」という欄には注文者の姓名を記入します。
名前はローマ字表記にかえて、順番に注意して書きましょう。
2.建物名と部屋番号
海外の住所は狭い範囲の情報から書くため、マンションなどの住所の場合は先に建物名と部屋番号から記入します。住所に建物名がない場合には記入は不要です。
この情報は「Address」という欄に書きますが、サイトによっては欄が2つに分かれている場合があります。
どちらに書くか指示がある場合もありますが、通常であれば2つ目の欄へ記入しましょう。
建物名はローマ字表記にかえる必要がありますが、もとが英語表記の建物の場合はそのままでも構いません。
部屋番号は「号室」などは除いて番号のみを記入し、先頭には#を追加して、建物名の前にカンマで句切って書きます。
3.区と町名および番地情報
「Address」の欄には建物名と部屋番号に続けて書くのが、区と町名および丁目などの番地情報です。
日本語の部分はすべてローマ字表記にして、番地情報は数字とハイフンで書きます。
この情報も書く順序が日本とは反対になり、番地情報、町名、区の順番で書いて、それぞれの情報はカンマで句切りましょう。
4.市や郡の名前
「City」の欄には市や郡の名前をローマ字表記にかえて書きます。
「市」などの部分もそのままローマ字表記にかえて、市などの名前の間にスペースかハイフンを入れましょう。
また、東京23区の場合は区名をこの欄に記入します。
5.都道府県名
「Region/Province」の欄には都道府県名をローマ字表記にかえて書きます。
「県」などの部分もそのままローマ字表記にかえて、都道府県名との間にはスペースかハイフンを入れましょう。
6.国名
「Country」の欄には国名を、ほとんどの場合は英語で書きます。
国名は海外通販の住所情報において最も重要な項目となるため、必ず間違いがないようにしましょう。
7.郵便番号
「ZIP/Postal Code」の欄には日本における7桁の郵便番号をそのまま記入します。
国内でよく見る〒のマークは日本独自の記号で、海外では使用しないので記入しないようにしましょう。
8.電話番号
「Phone Number」の欄には電話番号を書きますが、書き方が少し特殊なため注意が必要です。
海外向けに日本の電話番号を書くときには「国番号」「先頭の0を除いた電話番号」の順に表記します。
日本の国番号は81なので、先頭に「+」を追加して「+81」とします。
電話番号については、携帯電話と市外局番をつけた固定電話とでは、いずれも0から始まる番号のため、どちらの場合も先頭の0を除くだけの表記で大丈夫です。
9.メールアドレス
「Email Address」の欄にはメールアドレスを記入します。
メールアドレスに関してはもともとアルファベット表記で、海外でもそのまま使えるため、特に注意する点はありません。
住所を自動で英語変換するオススメツール4選
海外通販での住所の書き方について解説しましたが、慣れないローマ字の変換や、正しい書き方ができているかの確認は少々面倒です。
日本の住所を、海外向けの住所に変換するツールを使えば、簡単かつ正確に必要な住所情報を書けます。
日本語で自身の住所を入力するだけの操作なので、誰でも簡単に使うことが可能です。
ここでは、海外通販で使用する住所に変換するオススメツールをご紹介します。
1.「JuDress」
住所の郵便番号を入力すれば、自動で町名まで入力してくれる住所変換ツールです。
番地以下の住所情報は手入力で追加すれば必要な住所が全て出力されます。
注意点としては、「実用的に変換」と「Stylishに変換」の2通りの変換方法がありますが、「Stylishに変換」では日本語をローマ字ではなく英語で変換されるため、出力されたものは住所としては使えません。
2.「君に届け!」
住所だけでなく、電話番号も海外向けに変換してくれるツールです。
さまざまな通販サイトのフォーマットに対応できるよう、住所の記入パターンが3通り表示されるため、実用性にも長けています。
3.「住所英語変換ツール」
こちらも郵便番号を入力すれば町名まで自動入力され、番地以下を手入力することで必要な住所が出力されます。
ここでご紹介している変換ツールの中で最もシンプルなツールで、必要な情報もわかりやすいです。
4.「エキサイト住所翻訳サービス」
excite翻訳の一部のサービスとして利用されている住所変換ツールです。
市や区の記入方法を指定できる機能がある面で他のツールとは違いがあります。
また、英語以外にも、韓国語や中国語にも対応可能です。
まとめ
海外通販における住所の書き方と便利な住所変換ツールを紹介しました。
普段は海外向けに住所を書く機会がなく、海外通販は少し面倒だと思う方でも、基本的な住所の書き方を押さえた上で、便利な変換ツールを使えば簡単に住所を書くことができます。
海外通販を利用する場合は、住所変換ツールを活用して気楽に買い物を楽しみましょう。
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