革靴と一言で言っても、場面によって様々な使い分けがあります。
基本的には「革靴=ビジネス使用」と思っている方も多いですが、会社のイメージやコンセプトを無視して選んでしまうと、その人のイメージを損なう要因にもなります。
カジュアルな場面での革靴や、フォーマル向けの革靴、パーティー使用の革靴等多岐に渡ります。その中でもビジネス用革靴というのも存在します。
また、ビジネス向きの使い勝手の良い革靴と言うのも存在するのです。
今回はビジネス用革靴の選び方についてと避けるべき革靴、またその中でも汎用性が高いオススメビジネス革靴の3選を紹介していきます。
その要点を押さえておけば、どのビジネスシーンにおいても活躍できる革靴を見つけることができるようになるでしょう。
ビジネス用の場合に避けるべき革靴とは
まずは最初に「避けるべき革靴の特徴」から解説をしていきます。
ぱっと見れば「これは当たり前に良くないな」というものから「これは何故ダメなのか」についての4項目を解説致しました。
これを読めば、「何故このデザインや素材がビジネスに不向きなのか」という理由が分かるようになるでしょう。
装飾が多い革靴はNG
革靴においての装飾というのは、メダリオン(小さい穴を空けたもの)やストラップ、金具が付いているものを指します。
また、型押し加工(プレスして革に凸凹を付けたデザイン)、トカゲやワニ・ヘビといった柄物、エナメル加工も同様です。
これらの装飾が多ければ多いほどに、ビジネスシーンでは不向きな革靴になります。装飾は少なければ少ない程にビジネス向きの革靴と言えるでしょう。
むしろ、装飾が多すぎると、ビジネスマンとしての自覚があるのかと上司に注意される可能性があるので、気を付けましょう。
※なお、ファッション関係やデザイン系等の一部の洒落た会社によっては、装飾華美の革靴の方が好まれる可能性はあります。
アイレット(靴ひも)が無い革靴は避けた方が無難
いくら装飾が無いからと言っても、アイレット(シューレースを通す穴で、別名はとめとも呼ばれる)が無い革靴は、ビジネスの場としてもTPOを選ぶので、汎用性に欠けます。
具体的には、ローファー、モンクストラップ(アッパー部分をストラップで固定した革靴)、サイドゴアブーツ(トップラインの両側サイドにゴムが付いた、脱ぎ履きしやすい革靴)といったものが当てはまります。
決して「ビジネス用ではない」と断言できないのですが、どんなビジネスシーンでも使えるかと言われると絶対ではないのが特徴的です。
上司や取引先に対して、どんな人でも良い顔をするかと言われると怪しいので、避けた方が無難です。
スエード素材の革靴は避ける
秋冬になってくると登場するスエード素材の革靴ですが、いくら季節感があるからと言っても汎用性には欠けます。
スエード素材自体がカジュアルな雰囲気を出してしまうので、いくらカッチリしたシューズデザインであっても、スエード素材と言うだけでビジネス場面での真面目らしい雰囲気は減少してしまいます。
また、デザートブーツやチャッカブーツ、ジョージブーツと呼ばれるような革靴に関しては一気にカジュアル感が増すので、避けるべきです。
さらに、この素材は従来の革靴は雨や水に弱いので、ビジネスシーンには不向きと言えるでしょう。
プレーントゥの革靴は実は難しい
ビジネスシーンとして全く問題の無いプレーントゥ(装飾が一切ない革靴)ですが、実は難しさが2点あります。
1つ目は「素材の良し悪しが露骨に問われるから」です。
素材が悪いと一気に安物感が出て来るので、「シンプルな革靴であれば何でもいいや」という発想で履いていると、革靴を見た瞬間に「安い革靴履いているなぁ…」と思われてしまいがちなのがプレーントゥのデメリット。
何も無い分だけ素材感が露骨に問われてしまうので、良し悪しの見分けが付きやすいのです。
2つ目は「傷や汚れが目立ちやすい」です。
装飾が無い分だけ、ひび割れや傷、汚れといったものが付けば、その分だけ目立ちます。
傷や汚れといった箇所が目立てば、どうしてもイメージダウンに繋がりやすいので、マメに手入れを行わないと一気にキズが出やすくなります。
ビジネス向きの革靴の特徴とは
避けるべき革靴と言うのは分かったが、では実際にどういった革靴が良いのかをご紹介していきます。
これを読めば、使用頻度の高い革靴に巡りあえるでしょう。
サイズに合った革靴を選ぶ
当たり前のようで実は出来ていないのが「サイズに合った革靴選び」です。足は「第二の心臓」と呼ばれている位なので足のケアは大切です。
また、ビジネスマンは長時間革靴を履くので、その分だけ足に合った革靴でないと、歩きにくい、疲れやすい、足を痛めるといったリスクが発生します。
長時間履く上で、きちんと足に合った革靴を選ぶようにしましょう。
足に合った革靴を選ぶ際の基本項目としては、以下のようなものがあります。これが全てというわけではありませんが、絶対に意識しておくべき要件を紹介します。
これら3点を絶対に意識しておくべきです。当然と感じるかもしれませんが、これを外してしまうと長時間履くことが辛くなります。
上記の3点だけは絶対に外さないように選んでいきましょう。
黒のストレートチップの革靴を選ぶ
最も汎用性の高いデザインとして、黒のストレートチップの革靴が候補に挙がります。黒のストレートチップの革靴を選ぶ理由は以下です。
つまり、黒のストレートチップの革靴はビジネスシーンの真面目さや、急にお呼ばれされた時でも対応できるので使い勝手抜群なのです。
なお、「セミブローグ」と呼ばれるメダリオン入りのストレートチップがありますが、汎用性が一気に下がるので避けて下さい。
機能面がどれだけ付いているか
機能面と言うのは、単純に「長時間歩いても疲れにくい」「足のムレを軽減してくれる」等といったオプションです。
そういった機能面が多ければ多い分だけ、ビジネスシーンで快適に過ごせるのが特徴です。
年々革靴の技術は進化しているので、今や快適歩行や屈曲性が良い革靴や、スニーカーさながらの革靴というのも登場してきています。
「疲れにくい」といった観点も含めて、機能面があればある分だけサラリーマンの強い味方になるでしょう。
汎用性が高いオススメビジネス革靴を紹介
上記3点を踏まえたオススメビジネス革靴を3点ご紹介していきます。こちらを参考にし、今後のビジネス用革靴に役立ててもらえればうれしく思います。
テクシーリュクス ビジネスシューズ 本革 スニーカービズ TU-7002
ランニングシューズブランド「アシックス」が出掛けるビジネス用革靴で、どの革靴に至っても豊富な機能面があるのが特徴的。
価格帯は1万円前後で、リーズナブルなビジネス用革靴になっています。
その中でもこちらの革靴は、黒のストレートチップといった汎用性の高い革靴になっています。その為、ビジネスシーンで問題なく使用して頂ける一足となっています。
また、機能面に関しては以下の要素を取り入れ、クッション性、屈曲性、軽量感、足圧分散足による足の負荷の減少、滑りにくさ、足のムレや臭いの減少、脱ぎ履き動作のし易さ、に優れています。
正にランニングシューズのような快適な履き心地と、ビジネスマンにありがたい多機能さを実現してくれている革靴です。
REGAL メンズ ビジネスシューズ 811R AL
機能面も良が良くちょっと高級感を出したい方にはオススメのストレートチップがREGAL メンズ ビジネスシューズ 811R ALです。
価格帯は2万円前後て、上記のテクシーリュクスよりは高価な商品になっています。
値段が上がる分だけ、耐久性と上質さに優れているので、上記の革靴よりも上品に見せてくれます。
また、高級素材カーフ(生まれてから3ヶ月~6ヶ月の子牛を使用した革)を使用しているので、革自体の素材感はきめ細かで上品で、柔らかく足の馴染みが非常に良いです。
さらに、「セミマッケイ製法(足を包み込むような履きやすい製法)」を施してあるので、履きやすさも追求しています。
高級感もさることながら、履きやすさと使い勝手の良さを兼ね備えた一足となっています。
CROCKETT&JONES AUDLEY3 ストレートチップ
さらなる履きやすさと高級感を追求し、一生モノとして履いて頂きたい「クロケット&ジョーンズ」大人気の「オードリー」です。
価格帯は10万円前後で高級な部類の革靴です。
クロケット&ジョーンズお墨付きの「ハンドグレードライン」を掲げた革靴なので、より上質なカーフの使用による履き心地の良さ、熟練職人の手作業による履き心地が追求されています。
「オークバークソール(樫の木の樹皮から抽出し、タンニンでなめした革を用いて作ったソール)」を装備しているので、耐久性が高い上に屈曲性も高いので、長く履けて歩きやすい一足です。
それ以外にも、長く履ける秘訣として「グッドイヤーウエルト製法(アウトソールの交換がしやすい上に履き心地の良い製法)」を取り入れており、ソールがダメになっても簡単に交換できる点は優れもの。
生涯に渡って履いていける高品質な革靴となっています。
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