良い革靴というのは、素材、製法、ディティール、ソールまで全て一級品で、尚且つ何十年と履くことができる代物です。
高級ブランドの革靴というのは、クオリティーが約束されたものでありハズレを引くということはありません(TPOにおいての向き不向きはありますが)
ただ「高級」と一言で言っても、何十万円以上するような超高級革靴から、10万程度で収まるような、なんとか手が届くものまで幅が広いです。
今回ご紹介するのは、ワンランク上ということで、10万円以下で収まるものの高級ブランドとして名高い革靴をセレクトしました。
「オシャレは足元から」というのを証明できる革靴ばかりですので、是非とも価値ある1足を履いてみてはいかがでしょうか。
Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)
Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)は、1879年にイギリスの靴の聖地「ノーサンプトン」で誕生したシューズブランドです。
上質なカーフ(生まれて3ヶ月~6ヶ月の牛で、薄手できめ細かな素材感を持つ)を使用し、「グッドイヤーウエルト製法(アウトソールの交換がしやすい上に履き心地の良い製法)」を装備しているので、何十年でも長く愛用できるます。
また、世界一豊富なラスト(木型)を揃えており、その分だけのデザインの種類は超豊富であり、幅広いニーズを叶えてくれます。
一足に8週間程の靴作りを行う上に、キズや細かい縫製も見逃さない手間暇をかけた革靴を手掛けています。
一流の技術、一流の素材を兼ね備えた「クロケット&ジョーンズ」は、正にワンランク上の高級ブランドにうってつけ。イギリス国内だけではなく、世界でも高い評価を得ているので、まさにお墨付きのクオリティーです。
セレクトショップでの別注も行っており、日本でも注目度の高い高級ブランド革靴と言えるでしょう。
予算の目安:6万円台~9万円台
※ただし、別注や素材、製法によっては10万円を超えるのもアリ
AUDLEY(オードリー)HANDGRADE(ハンドグレード)E ラスト337
クロケット&ジョーンズの中でも最も定番かつ大人気モデルの「AUDLEY(オードリー)」。
そこで使用されるラストは「337」と呼ばれるものであり、従来のスクエアトゥ(つま先部分が四角形になっているデザイン)に比べてさらにエレガントでややタイトに仕上がっております。
「タイトな分だけ足に負荷がかかるのでは?」と思われがちですが、上質なカーフを使用しているので、フィット感も素晴らしく負荷はかかりません。その上で感嘆のため息が出る程美しいシルエットを備えています。
また、「オークバークソール(樫の木の樹皮から抽出し、タンニンでなめした革を用いて作ったソール)」を使用しているので、耐久性が高い上に屈曲性も高いので、長く履けて歩きやすいソールとなっています。
「グッドイヤーウエルト製法」も装備し、機能面がこれ程までに詰まった上に、シンプルなストレートチップ(つま先部分に線を入れたデザイン)なので、ビジネスでもフォーマルでも幅広いシーンで活躍できる、オールラウンダー性。
一生モノとして、幅広いシーンで活躍してくれます。
CHERTSEY チャートシー プレーントゥ 224
チャッカブーツの中でも人気の高いモデルが「チャートシー(CHERTSEY)」です。
224のラストを使用しており、全体のデザインはぼってりとしています。その為、幅は広く、クラシックなデザインが特徴的です。
また、「ダイナイトソール(グリップ力が高く濡れても滑りにくいソール)」を採用しているので、雨の日でも安心して履けるのも魅力的です。
チャッカブーツの為、ビジネスカジュアルでもカジュアルでもどちらでも対応できるのが特徴的です。
Church’s(チャーチ)
クロケット&ジョーンズ同様、こちらもイギリスの「ノーサンプトン」で誕生したシューズブランド。世界で初めて0.5刻みのハーフサイズの靴を手掛けたのが、「Church’s(チャーチ)」です。
チャーチもクロケット&ジョーンズ同様の「グッドイヤーウエルト製法」「1足に8週間の工期をかける」「上質なカーフを使用」といった部分に大きな違いはありません。
どちらかと言うと、Church’s(チャーチ)は、1999年にプラダの傘下に入ったこともあってかモード色がやや強いです。
クロケット&ジョーンズと比較すると、スタイリッシュで垢抜けたデザインが特徴的と言えます。
予算の目安:6万円台~9万円台
Church's ビジネスシューズ SHANNON
プレーントゥ(飾りや装飾がない革靴)の名作とも呼ばれる「シャノン(SHANNON)」。映画「007」のジェームズ・ボンドが履いていたこともあってか、人気の高いモデルとなっています。
「103」と呼ばれるラストは、丸みがありボリューム感があるので、どちらかと言うと無骨さがありアメリカンテイストです。
また、ソール部分は従来のソールに1枚ソールを重ねた「ダブルソール」を装備。
従来の1枚仕立ての「シングルソール」に比べて重圧感は増しますが、耐久性と耐水性を持たせたタフさも魅力的です。
さらに、アッパー(つま先からかかとまでの上部の革全体)部分に、チャーチが独自に開発した「ポリッシュド・バインダーカーフ」を使用。こちらは、カーフレザーの表面に特殊な樹脂加工を施し、従来のカーフレザーに比べて光沢感が高いです。
その上、限られた職人にしか行えない「スキンステッチ(革の内部を手縫いで通す技術)」を取り入れ、美しい立体感を出すことができています。
機能面も凄いですが、ボリューム感がありながらも上品さも兼ね備えたバランス良さも凄く、機能と美しさの両方を取り入れた完璧な革靴とも言えます。
また、飾り気がないプレーントゥだけあってバランスや素材感が問われますが、この「シャノン」は素材、製法、デザイン、等々どれをとっても素晴らしい作りなので、より高級感と上品な見せ方をすることができる革靴となっています。
Church's ビジネスシューズ DIPLOMAT
セミブローグ(メダリオンの装飾と一文字のトゥデザインを施したもの)のデザインを取り入れた、チャーチ人気のモデル「ディプロマット(DIPLOMAT)」。
「173」と呼ばれるラストは、セミスクエアトゥ(ランドトゥとスクエアトゥの中間)を採用し、バランスの取れたワイズ(足幅)とフォルムは、上品かつクラシックなのが特徴的です。
デザインもセミブローグな為、ラグジュアリー過ぎず、真面目過ぎないバランスの取れた革靴となっています。
パーティーからビジネス、ビジネスカジュアル、はたまたカジュアルでも使用できる用途の広い一足となっています。
Allen Edmonds(アレン・エドモンズ)
Allen Edmonds(アレン・エドモンズ)は上記2つのブランドとは異なり、アメリカの革靴メーカーになっています。
歴代アメリカ大統領のケネディ氏やブッシュ氏、クリントン氏なども愛用した、大統領ご用達の高級ブランドです。
「世界で一番豪華で履き心地のよい、手作りの靴を作りたい」という信念を持っているだけあってか、履き心地にはかなりのこだわりを見せています。
「シャンク(土踏まずの部分に入れる木や革、鉄などの芯)」を使わない手法を取り入れており、歩く度に滑らかに曲がるので、とても履き心地が良い革靴となっています。
また、ワイズの幅もAAA~EEEまで取り揃え、どんな足の幅を持った方にも対応できる豊富さは素晴らしいものです。
さらに「360度グッドイヤーウエルト製法(靴全体にグッドイヤーウエルト製法を施す技法)」を取り入れることにより、さらに足馴染みのよい上質なフィッティングを実現しています。
信念に恥じない非常に魅力的な履き心地を体験できるでしょう。
予算の目安:4万円台~8万円台
Allen Edmonds PARK AVENUE CAPTOE
アレン・エドモンズで最も売れているのがこの「パークアベニュー(PARK AVENUE)」です。
30年以上前から発売して以来、長期に渡るベストセラーとして名高い、人気が高く魅力にあふれる革靴です。
冠婚葬祭にも使える実用性の高いストレートチップのデザインは、あらゆるシーンで使えるだけあってか利用価値の高い一足となっています。
勿論歩きやすさも折り紙つき。機能と実用性を兼ねた革靴になっています。
Allen Edmonds Kenwood PENNYLOAFER
タンの部分ピンキング(ギザギザ飾り)がアクセントになった、実にアメリカンローファーらしい人気のモデル「ケンウッド(Kenwood)」。
このピンキングがあることにより、他のローファーとの差をデザインで見せつけることができます。
また、こちらは「マッケイ製法(足を包み込むような馴染のよさがウリの製法)」な為、履き心地も抜群で疲れにくいのもポイントです。
ビジネスからカジュアルまで幅広く対応したデザインのローファーなので、幅広い活躍を見せてくれるでしょう。
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